会社を2つ以上(複数法人)作るって意味あるの?主なメリットとデメリットを解説!

会社が大きくなってきたりすると、新しく会社を創っている人っていますよね?

 

時々経営者の方から質問されるのが『会社を2つ以上つくるのって意味あるんですか?』というもの。

 

結論としては、状況次第ではめちゃくちゃ意味(効果)があります。

 

 

Ful

 

よし、それじゃさっそく会社2つ創るぞーー!!

 

いやいや、気が早すぎます !!

 

デメリットもありますからね。

 

それでは、メリットとデメリットをそれぞれ見ていきましょう!

 

まずは、メリットから!

 

メリットその1 退職金を2カ所から受け取れる。


 会社を2つ以上作ると、退職時にそれぞれの会社から退職金を受け取ることができます。

『退職金』というのは、通常の給料で受け取るよりも税金面での恩恵が非常に大きいのです。

 

また将来、合併をする時には、消滅する法人側で退職金を出せるという裏技もあります。

 

退職金の細かい税制については、↓こちらを参照して下さい。

国税庁Q&A No.1420 退職金を受け取ったとき(退職所得)

 

 

メリットその2 法人税などの税負担が少なくなる


法人の場合は、

・利益が800万円までの金額に対しては15%

・利益が800万円を超えた部分の金額に対しては23.2%(平成30年11月現在)

の税率で法人税が課されます。

そうすると、利益が800万円を超える会社は、一部の事業部門をもう一方の会社で事業化することにより税負担を少なくすることが可能です。

 

また法人事業税に関しても、利益が400万円を超えると税率が上がるため、分社化することにより上記同様、税負担が少なくなります。

 

 

メリットその3 経営リスクを分散させることができる


一つの会社で複数の事業を行っている場合は、そのうちの一つの事業で大きな損失を出してしまった時に会社全体が影響を受けてしまいます。

しかし、法人というのは基本的には有限責任なので、会社を複数持つことにより、ある事業で大きな損失を出してしまったときに影響を限定させることができるので、経営のリスクを分散することが可能です。

 

 

 

次にデメリットをみていきましょう!

 

デメリットその1 コストがかかる(増える)


設立時のコストや設立後のランニングコストが発生します。また利益が出ても出なくても、住民税の均等割が増えることになります。

 

 

デメリットその2 管理の手間が増える


会社を複数持つことにより、例えば会社ごとに売上や経費の請求書、領収書を分けるなど経理上の手間が増えます。

 

 

いかがでしたでしょうか?

法人がまだ軌道にのっていないうちや、事業規模が大きくない場合には、会社を複数持つ必要はないと思いますが、ある程度大きくなってきたときや、本業とは別の事業を立ち上げる際は、複数法人を視野に入れてみるのもありかもしれませんね!!

 

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